権現山遺跡発掘調査現地説明会

 新潟大学人文学部考古学研究室(橋本博文教授)が2010年度から東谷地区にある「古墳時代中期・5世紀中ごろの豪族居館跡権現山遺跡」の発掘調査を4年間にわたって断続的に実施して多くの成果を収めてきましたが、さらに西側居館の南西部の様相を確認するため、本年度も調査を実施。調査期間中に相次ぐ台風・雷雨で作業は難航しましたが、概ね初期の目的を達成し、8月24日(水)「現地説明会」を開催して成果を発表しました。

 今回の調査区域から出土した土器のうちの1個(須恵器筒形器台柱状部の破片)が極めて珍品で、当時住んでいた豪族が3代にわたってこの須恵器を使った祭祀を行ったと考えられます。また、焼き方や土質から豪族しか持てない高級な須恵器で、近畿地方の大王が地方の豪族に配布した可能性が高いなど、極めて貴重なものと考えられます。