6月12日(日)下野市紫にある栃木県埋蔵文化財センターで、道路拡張工事に伴い実施された雀宮宿跡の発掘調査説明会が開催されました。
-説明の概要ー
調査はJR雀宮駅周辺と国道交差点付近の2ブロックで実施。
駅周辺からは、平安時代初頭の須恵器(すえき)や土師器(はじき)が出土したことから、雀宮駅周辺には平安時代の遺跡が広がっている可能性が大きい。
国道との交差点周辺では、雀宮宿の問屋と名主を兼ねていた芦谷家で地下室跡が見つかり、そこから多くの近世(安土桃山時代16世紀~江戸時代19世紀半ば)と近代(明治維新~昭和前半)の陶磁器が出土した。また北隣の旅籠(はたご)を営んでいた家(松野家)の地下室も確認され、多くの近世から近代の陶磁器が出土した。また、室町時代(約600年前)の陶器も発見され、この地域には早くから人々が居住していたと思われる。