雀宮郷土史研究会(吉田達男会長)は3月5日(土)市民センター学習室に県立宇都宮南高校校長、上野修一先生を講師に迎え、勉強会を開きました。上野先生は南高校に赴任されて以来「宇南アカデミー」や南図書館での歴史講座等で、地元雀宮地域の歴史について豊富な知識を披露されておられます。今回は趣を変えて、先生が栃木県立博物館に在職された時実施された「3D計測」についての講話をしていただきました。「3D計測」とは観察者から立体的に見える映像を作成する技術です。例えば、塩谷町の佐貫観音のような磨崖仏は長年の経年変化で肉眼では判別困難な状況にありますが、「3D計測」画像で見ると鮮明に見ることができます。古墳などの発掘調査でも従来の人力調査では測量に多くの人力と時間が必要でしたが、「3D計測」の技術を使えば少ない労力で立体図面の作成が可能になったそうです。