雀宮郷土史研究会(吉田達男会長)は5月15日から16日にかけて、3年前の地震と津波で大きな被害を受けた三陸方面の研修会を実施しました。1日目は世界文化遺産、平泉の「中尊寺」を訪れ、奥州藤原氏が三代にわたって築いた「争いのない理想郷」を見学した後、先月復旧したばかりの三陸鉄道に5区間乗車、車窓からリアス式海岸の景勝を眺め、気仙沼泊まり。2日目は南三陸町のガイドの案内で町内を回りました。標高22mの丘に上がり津波が足首まで押し寄せ、眼下にあった3階建ての小学校を含め、全ての家々を呑み込み押し流したとのこと。更地になった地面を見下ろし、目線を水平線に移したとき、想像を絶する津波の規模に驚きました。多くの場所で重機が動き復旧が進んでいますが、地震発生時の被害状況そのままの場所もあり、元の姿に戻るのはいつの日か気の遠くなるような思いでした。一日も早い復興を祈るばかりでした。せめてもの被災地支援と思い、地元の特産品を購入し、参加出来なかった仲間のお土産としました。